日本文書スタッフブログ

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美術協力 「図書館戦争 THE LAST MISSION」

10月に入り、朝晩の風がひんやりしてきました。気持ちの良い秋晴れが続いています。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、本日は日本文書が美術協力をさせていただきました映画のご紹介です。


「図書館戦争 THE LAST MISSION」 2015年10月10日(土)全国公開
http://toshokan-sensou-movie.com
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映画の予告編にも出演(?)している紺色のハードカバー「図書館法規要覧」を作製させていただきました
予告Full ver.(1分57秒~59秒の間に登場しています)

最初にお問い合わせいただいたのは昨年の12月。
映画についてご説明を受けた後、ストーリーの中の本の役割についてお話を伺いながらイメージを共有させていただきます。「こんな風に作れますか?」と企画デザインされたイメージを、実際に本物の形にしていくところが私たちの仕事になります。

青銅色の表紙、古書のため、少し日焼けしたような色あせたような色味、質感の布で装丁したいとのリクエストをいただき、何点か生地をご提案させていただきます。

なかなか理想通りのピッタリな生地が見つからず、苦戦しますが、美術ご担当の方は諦めません。ご自身でも色々な生地をあたってくださいます。
その熱意に私たちも感動し、更に熱が入ります。


遂にこれは!という色味、質感の生地を入手しますが、ここから、実際の映画撮影を想定して、古書の雰囲気を出すために、最終形をイメージして何点か試加工を行います。


 

表紙が決まったら今度は本文です。
古書の雰囲気、当時の紙の質感、インクの様子を再現するために何度も試行錯誤を重ねます。

「今日はこんな風に試してみました」「こんな加工はできますか?」「これは使えますか?」とお忙しい中毎日通ってくださったご担当者様。絶対にイメージ通りのものを仕上げる。という熱いお気持ち、あきらめない姿勢に何とかお応えしたいと私たちも毎日刺激をいただき、学ばせていただきました。

デジタル加工が多い今、このように一切の妥協なく、ものづくりに真摯に向き合われるご担当の方のお姿に、私たちも改めて作り手としての姿勢を正される思いがしました。

こうして作り手の「想い」がぎゅーっとつまった「もの」には魂が吹き込まれ、その佇まいや雰囲気は「もの」を超えた特別な存在感を纏います。

完成形はこちら!
映画ではこのようなショーケースに入ってお目見えするそうです。

 

私たちのもとを旅立った製品が、このように活躍するのはとても嬉しいものです。

映画やCM、ドラマ、テレビ番組の撮影等に使用する小道具や、店舗のディスプレイ等に使用する小道具は、イメージにピッタリのものを既製品で探すとなるとなかなか難しい場合が多いと思います。まあこんな感じでいいかな、イメージに近いかな、と妥協することなく、「これだ!」とできる限りご希望のイメージを形にできるよう私たちは日々奮闘しています!
必要な部分だけでも、少部数でもご利用いただけます。ぜひ日本文書にお任せください。

日本文書が美術協力をさせていただいた映画、「図書館戦争 THE LAST MISSION」は2015年10月10日(土)より全国ロードショーです。エンドロールに日本文書の名前が出ます!
お楽しみに!

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